機密文書廃棄サービスの種類
2つの利用方法~スポット利用と定期利用
ダンボール廃棄
ダンボールに不要なものを詰めてダンボールごと廃棄する。一時的なご利用の場合に比較的に容易に依頼できる。
メリット:ダンボールで気軽に依頼できる。
デメリット:運搬中の事故や、衝撃でダンボール落下し中の書類が飛散するリスクがある。複数名で不要書類をダンボールに投入する場合、機密性が保たれない。投入した書類が簡単に閲覧できてしまう。
機密処理ボックス
シュレッダーに代わる機密処理ボックスをオフィスに設置します。定常的なご利用に便利です。
ボックスにはカギがついていて、投入した書類は機密性が保たれて処理される。
満杯になったら都度交換依頼を行う場合と、定期的な回収日を決めて回収する場合と、状況に合わせて選定する方が良いでしょう。
メリット:シュレッダーの代わりとして定常的に利用可能。投入した書類は機密性が保たれる。
デメリット:オフィスに設置する必要があるため場所をとる。誤って入れた場合は取り出せない。
topics 機密処理ボックスのタイプ
1.中身交換タイプ
機密処理ボックスの中に、ダンボールや袋が入っていて交換時に中身だけを交換するタイプ。運搬中の交換用の箱や袋が破損すると、運搬中の事故などで飛散するリスクがある交換時に開閉をスタッフが行うため、交換時は立会いを行う必要がある。
2.ボックスごと交換するタイプ
機密書類が満杯になると機密ボックスごと交換するタイプ、機密性が高く一度投入すると基本的には取り出せないのが特徴。交換時に中身を開閉しないため機密性が高い。運搬時もプロテクトされているため、破損して飛散するのリスクが低い。
4つの処理法方法
出張裁断
「出張シュレッダーサービス」とは、シュレッダーを搭載したトラックをオフィスがある建物周辺の駐車場や、
車道などへ駐車し、書類の破砕作業を行った後、製紙工場で溶解するシステム。広いスペースをとりやすい地方での需要が高い。
ユーザーが駐車スペースを準備する必要がある。
学校や公官庁、工場での大量処理といった、自社の敷地に余裕がある、もしくは職員の立会いが条件とされる、トン(t)単位におよぶような機密文書処理において、高い需要と効果が認められる。
溶解処理
「溶解処理」とは、ダンボール箱などに入った機密文書を、再生紙を作る製紙工場まで運んで、古紙から紙の繊維を取り出すための溶解設備(パルパー)へ、直に投入するサービスのこと。
・運送業者タイプ
ダンボール箱等に入れた書類は、未開封のまま溶解されるケースと、一度開封された後に処理されるケースがある。
シュレッダーの補助的ニーズで活用されるケースが多い。
他の荷物との混載で回収し配送センターで積み替え、集約を繰り返して製紙工場に運ぶ、宅配業者やロジスティック業者の配送ルートをそのまま活用することで、低価格での提供が可能。
製紙工場に引き渡す段階で、1箱ごとの個体確認が取れないため、仮に事故が起こっても判明しにくい。
・古紙回収・製紙会社タイプ
本業の仕事柄、回収した機密文書を製紙原料として工場へ売却できるため、比較的安価にサービスを提供できる。
回収はダンボール箱や麻袋だが、それを格納する、ポスト型容器をオフィスへ設置してセキュリティ対策を図る業者も増えた。
ポスト型容器は、オフィシャルな重量表記に対し実際は半分程度しか入らないことがある。
(一般古紙のようにキッチリと詰めることができないため。)
・商社提携タイプ
有名企業が運送業者、製紙工場、それぞれと業務提携をしてサービスを提供する。
輸送、機密処理ともに外部委託のため、他のタイプと比較すると、価格が高めに設定されている傾向にある。
ビニール加工、写真、合成紙を禁忌とするなど、廃棄する文書への縛りも多い。
専門工場破砕
「オフサイト破砕サービス」とは、機密処理業者の専用処理施設で破砕処理した後で製紙工場で溶解されるサービス。
特殊容器による回収とダンボールでの回収があり、都市部のオフィスにおける需要が高い。
・機密文書専業サービスタイプ
機密文書専門業者が、回収から搬送、破砕までの全工程をセキュリティ優先に構築したサービス。
コンピューターアウトプットの処理を目的に起業された業者や、機密文書専門のトランクルームを運営している業者が提供しているため、 ISMSに順じた情報セキュリティ対策に精通している反面、価格設定は機密文書処理サービス全般において高めに位置する。
・古紙リサイクル業者の派生タイプ
産業廃棄物の中間処理において減容を目的に使用される破砕機を、文書の破砕に流用した派生サービス。
メディアやパソコンといった、本来は産業廃棄物に該当する媒体の処分も、廃掃法に違反することなく、一元で処理することができる。
・産廃業者からの派生タイプ
ダンボールで回収した書類の中から、依頼された書類を、古紙ストックヤード内に設営された大型シュレッダーにかける。
ほとんどの業者が、一般古紙回収・直接溶解サービスを併用しているため、ユーザーからの疑心を回避する目的で、立ち会い処理を可能とするケースが多い。
焼却処理
焼却処理は、焼却して情報を完全に抹消できるという点で安心感があります。一般的に焼却処理は、廃棄物業者が廃棄物と一緒に機密文書の焼却を請け負います。他の廃棄物と同じように取り扱われる事が多いため運送時の書類紛失などのリスクがあります。そのため、焼却処理を依頼するケースを見ると直接持ち込みして焼却処理を行ってもらう場合が多いようです。事前に、持込が可能かどうかを事前に確認してみると良いでしょう。
ただし、焼却処理についてはリサイクルすることができないため注意が必要です。CO2やダイオキシンの発生など、環境面の問題があります。企業としての環境配慮についてもそうなのですが、都市によっては、市の条例などで、焼却処理はしてはいけないように定められていますのでご注意ください。焼却処理を検討する場合は、市町村の条例などのご確認いただいた上で処理をお願い致します。
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